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 Spare parts catalogue
重要
この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなく この分解立体図を参照する必要があることを示します。
参考
すべての部品がスペアパーツとして備えられているわけではありません。 作業の説明をよりわかりやすくするために表示されています。
フロントフォークの取り外し(1200 ABS)
この部品を取り外す前に、車体から次のパーツを取り外す必要があります。
 
フォークレッグをステアリングヘッド (3) に固定しているスクリュー (1) を緩めます。
フォークレッグをボトムヨーク(4) に固定しているスクリュー (2) を緩めます。
必要なオーバーホール作業を行うために、フォークレッグ (5) および (6) を下へ抜き取ります。
フロントフォークのオーバーホール(1200 ABS)
参考
フォークレッグを車体から外す前に、キャップ (14) を緩めます。
参考
フォークのオーバーホールに必要なツールは、セクション3 - 4、フレーム用ツールを参照してください。
 
スプリングキャップ (14) を取り外す前に、スプリングプリロードを緩めます。
キャップ (14) をリバウンドダンピングアジャスターとともに取り外します。
フロントフォークの分解
六角レンチでロックナット (7) を固定します。
もうひとつの六角レンチでカートリッジ(8) からキャップ(14)とシールを取り外します。
カートリッジ (8) のネジ山の最終部分までロックナット (7) を緩めます。
スプリング (10) を手で固定し、ブッシュ (9) をゆっくりと抜き取り、スプリング (10) をゆっくりと放します。
スプリング(10) を抜き取ります。
プリロードホース(11)を引き抜き、ワッシャー(16)を回収します。
フォークレッグの内部からオイルを排出するために、アウタースリーブ (24) とダンパーカートリッジ (8) をポンプのように押します。
警告
この作業でオイルに圧力がかかり、フォークレッグからオイルが排出されます。
オイルに触れないように、容器の中に排出してください。
保護用可動部付きのクランプにスライダー (19) を固定します。
コンプレッションダンピングの調整スクリュー (15) を緩めます。
調整スクリュー (15) を取り外し、シール (13) も外します。
ダンパーカートリッジ (8) 一式を抜き取ります。
ドライバーをてこにして、ダストシール (20) をアウタースリーブ (24) から抜き取ります。
ストップリング (22) を取り外します。
重要
スライダー (19) およびアウタースリーブ (24) のストップリング (22) を損傷しないように注意してください。
 
ガイドブッシュ (23) の抵抗力に対抗するために、すばやく叩きながらアウタースリーブ (24) をスライダー (19) から抜き取ります。
ブッシュ (25) の口にドライバーの先を挿入して、ブッシュをスライダーから取り外します。
スライダーから次のものを取り外します:
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フロントフォークの点検
平面にスプリングを置き、自由長 (L) を測定します。
整備限度値:
270 mm
最大値を超えている場合は、スプリングを交換してください。
左右のスライダーの外側とアウタースリーブの内面の状態を点検します。 傷、溝、引っかかりなどがないことを確認してください。
左右のスライダーがまっすぐであることを確認します。
許容公差:0.10mm
スライダーをアウタースリーブから外すたびに、ガイドブッシュ (9) および (23) を交換することをお勧めします。
スプリングキャップ (12) の歪みを、図に示された部分で確認します。 歪んでいる場合は交換してください。
フロントフォークの組み立て
スライダーをクランプに固定します。
スライダーの先端をテープで保護します。
重要
オイルシール (21) を取り付ける前に、スライド面にフォークオイルかシール用グリースを塗布します。
オイルシール (21) は、印の付いた面をダストシール (20) の方に向けて取り付けます。
 
スライダー (19) に次の構成部品を取り付けます:
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参考
スライダーとアウタースリーブを組み立てる前に、ブッシュの摺動面にフォークオイルを塗布します。
 
ガイドブッシュ(23)とスプリングキャップ(12)をアウタースリーブ(24) の中に押し込みます。このときオイルシールピンツール(F、部品番号:88713.3204)を使用します。
同じツールを使って、オイルシール (21) もアウタースリーブの中に押し込みます。
ストップリング (22) とダストシール (20) を取り付けます。
 
重要
スライダーがアウタースリーブの中を自由に滑らなければなりません。 オイルシールやガイドブッシュを損傷しないために、スライダーとアウタースリーブは必ず手で持つようにしてください。
 
ダンパーカートリッジ(8)一式をスライダー(19) に挿入します。このときカートリッジにツール(部品番号:88713.3203)を取り付けます。
シール(13)とコンプレッションダンピング調整スクリュー(15)を取り付け、規定トルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
各フォークレッグに、規定の半量のオイルを注入します(セクション3 - 2、補給および潤滑油)。
オイルが内部にまんべんなく行き渡るように、ツール(部品番号:88713.3203)をポンピングします。
ダンパーカートリッジとアウタースリーブをいっぱいに縮めます。
残りのオイルをフォークレッグに補充し、オイルレベルを測定します。
重要
レベル測定の際は、フォークレッグを垂直に保持してください。 両方のフォークレッグでレベルが同一であることを確認してください。
 
推奨オイル:
SHELL ADVANCE FORK 7.5 または DONAX TA
標準容量:
0.480 リットル(レッグごと)
標準オイルレベル:
104 mm。
 
オイル量は、フォークがほぼ完全に圧縮されたときの挙動に影響を与えます。
オイルレベルが高いと圧縮時の負荷が増加し、低いと減少します。
組み立てる前に、スプリング(10)およびロックナット(7)についたオイルを取り除きます。
 
次の構成部品を取り付けます:
ワッシャー(16)及びプリロードホース(11)
スプリング (10)、ブッシュ (26) およびロックナット (7) を挿入します。このとき円錐形の部分をロックナット (23) とワッシャー (8) に向けます。
六角レンチを使用してカートリッジ (8) にロックナット (7) を締め付けます。
同じレンチを使用して、ロックナットを固定し、トップキャップ (14) をOリングと一緒にカートリッジ (8) に締め付けます。
アッパーキャップ(14)を規定トルクで締め付けます(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
フロントフォークの取り付け(1200 ABS)
ステアリングアンダーブラケットに対して、図のような高さでフォークレッグを取り付けます。
警告
左右のフォークレッグの高低差が 0.1 mm を超えないようにしてください。
 
ピン(5)及び(6)をボトムヨーク(4)及びステアリングヘッド(3)に取り付けます。
ピンをボトムヨーク(4)及びステアリングヘッド(3)取り付け、スクリュー(1)を10 Nm ±5%のトルクで、スクリュー(2)を16 Nm ±5%のトルクで固定します (セクション3 - 3 、フレーム締め付けトルク) スクリュー(2)を1-2-1の順に締め付けます。 一度の一つのピンを締め付けます。
重要
フォークの取り外しの際にスクリュー (1) および (2) を取り外した場合は、これらのネジ山に規定グリースを塗布してから固定します。
車体から取り外した構成部品をすべて再び取り付けます。
警告
モーターサイクル使用時には必ずフロントマッドガードを装着してください。ブレーキホースのサポートとしても機能し、 ブレーキ使用時にブレーキホースがホイールと接触するのを防ぎます。