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 Spare parts catalogue
重要
この章の中で太字で記載されている部分は、本文の横の写真ではなく この分解立体図を参照する必要があることを示します。
ステアリングベアリングの遊びの調整
参考
ステアリングベアリングの遊びを調整するには、セクション4 - 3、ステアリングベアリングの遊びの調整を参照してください。
 
問題が解決しない場合は、ステアリングベアリング(7)の摩耗状態をチェックし、この章の"ステアリングチューブの構成部品の取り外し"に従い、必要に応じて交換します。
ステアリング動作の調整
ナット (11) を緩めます。
ステアリングアンダーブラケットの両側にある調整用ダウエル (12) を緩めます。
6~6.5mmにに調整したシム(A)を用意し、フォークのスリーブ上に取り付けます。またはフィラーゲージを使用します。
フォークユニットを右に回して、シム (A) がフレームのアッパーチューブに接するようにします。
ハンドルを切った方向と反対側にある調整用ダウエル (12) を、ステアリングチューブのストッパーに接触させます。
ナット (11) のネジ山にネジロック剤を塗布します。
ドエル (12) を固定しながら、ナット (11) を締め付けます。
フォークユニットを反対側に回します。 もう一方のドエルを同様に調整し、そのナットを固定します。
警告
左サイド及び見サイドからステアリングブロックが正常に機能しているか点検します。
誤作動が起こる場合は、車体の状態が完璧になるまで、すなわちステアリングブロック正常に機能するまで上記に示したステアリング調整手順を繰り返します。 左に完全に切った状態のハンドルがタンク上のクラッチシリンダーフィラーに干渉しないか、完全に右に切った状態ではスロットルグリップがタンクに干渉しないかを点検します。
 
ステアリングチューブの構成部品の取り外し
参考
ステアリングヘッドとステアリングアンダーブラケットに固定されている構成部品は、電気ケーブルやフレキシブルなトランスミッションケーブルも含め、作業に支障がないかぎり取り付けたままでできます。
 
ステアリングヘッド (3) をリングナット (5) に固定しているスクリュー (2) を緩めます。
ステアリングヘッド (3) を抜き取ります。
ツール(部品番号:88713.1058)を使ってリングナット(5)を緩め、ステアリングシャフトから外します。
上部ベアリング(7)のボールリテーナー(B)、オイルシール(6)、インナーリング(A)をステアリングシャフトから抜き取ります。
ボトムヨーク(1) をシャフトとともにフレームのチューブから抜き取ります。
下部ベアリング(7)のボールリテーナー(B)を取り外します。
ステアリングシャフトには、下部ベアリング(7)のインナーリング(A)とオイルシール(6)が残ります。
ユニバーサルプーラー(図参照)を使って、ステアリングシャフトからインナーリング(A)を取り外します。ベースを傷つけないように、十分注意してください。
重要
一度取り外したオイルシール (6) およぼベアリング (7) は再び使用しないでください。
 
適切なドリフトを使って、ベアリングのアウターリング (C) をステアリングチューブから取り外します。このとき、台座を損傷しないよう十分注意してください。
ステアリングチューブの構成部品の取り付け
重要
ステアリングチューブのベアリング(7)は同じものですが、構成部品を決して入れ替えないようにしてください。
 
接触面の汚れを丁寧にふき取り、規定グリースを塗布します。
フレームのチューブにベアリング(7)のアウターリング(C)の取り付けには、ツール(部品番号:88713.1062)を準備する必要があります。; 以下の手順に従ってください:
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ステアリングシャフト(D)にオイルシール(6)(縁を上に向ける)、下部ベアリング(7)のインナーリング(A) を挿入します。ベアリングは挿入する前に10分ほど120℃に温めておきます。
ステアリングシャフトにドリフト(部品番号:88713.1072)を取り付けます。 オイルシール(6)にインナーリング(A)を最低
10~15秒間手で押さえます。
規定グリースをインナーリング (A) に塗布します。
ステアリングシャフト(D)に、ケージ小径側が上に向くようにしたボールリング(B)を取り付け、グリースを塗布します。
ステアリングシャフトをステアリングチューブの中に、いっぱいまで挿入します。
ステアリングアンダーブラケット一式をフレームに取り付けます。
ボールリテーナー (B) に適量のグリースを塗布し、フレームの上部ベアリングのアウターリング (C) に挿入します。
上部ベアリング(7)のインナーリング(A)を直径が大きい方を上に向けてステアリングチューブに取り付けます。
縁を上に向けてオイルシール (6) を取り付けます。
 
調整用リングナット(5)を手で締めて、オイルシール(6)にしっかり押し付けます。
リングナット(5)に専用ブッシュ(部品番号:88713.1058)を配置し、その上にトルクレンチを取り付けます。
調整リングナット(5)を30 Nm ±5%のトルクで締め付けます。(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)
ステアリングヘッド (3) をリングナット (5) に取り付けます。この時フォークレッグの位置がステアリングアンダーブラケットに合うようにします。 フォークレッグの取り付け。
規定グリースでスクリュー(2)を潤滑します。
ステアリングヘッド上にスクリュー(2)を18 Nm ±5%のトルクで固定します(セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。
外れた場合、ステアリングベース(1)にスプラッシュガード(9)を取り付け、規定のネジロック剤を塗布したスクリュー(10)を3 Nm ± 10%のトルクで締め付けます ( セクション3 - 3、フレーム締め付けトルク)。